値踏みされたこと
アラサーの頃、会社の飲み会の後で上司がスナックに誘ってくれた。私の他に3才下の同僚女性一人と年配の男性数人とでスナックに行った。
そこはテーブルに女性が付いてくれて、お酒を作ったり、会話の相手をしてくれる所だったが、客に女性が2人混じっていても感じ良く対応してくれた。
私達の隣のテーブルには私より少し年齢が上の30代半ばの二人の男性がいた。私の耳には何故か、隣の二人の男性の会話が入ってきた。
「隣は女の客がいるぞ」
「ホントだ。二人とも結構若いぞ」
「いや、一人はもう30くらいだ。さっきトイレに立った時に見たら若くなかった」
若くない方は私だ。見ず知らずの男性に値踏みされ、若くないとダメ出しされたことは屈辱だった。そして、男性は選ぶ側、女性は選ばれる側なのかと思ったら情けなくなった。
苦い思い出の一つだ。