Stacyの日記

時事ネタを中心に日常でふと思ったこと

ガンで亡くなった知人達を想う

ガンで急逝した若い知人の命日がもうすぐやってくる。ガンだと診断されて会社を休職し、闘病を始めて数日後に亡くなってしまった。最期の3日間の様子を共通の知り合いから聞いて、なんとか回復しよう、生き続けようと奮闘していたことを知り、思いがけずガンになって、やろうとしていた仕事を全うできなかったことへの悔しさ、無念さを感じた。40才という若さのせいもあったのか、驚くほど病の進行が早く、闘病の準備を整えている中で亡くなってしまったが、嘆いたり悲しんだりする間もなかったことは幸いだったのだろうか。

数年前には10才年上の素敵な女性もガンで亡くなった。最後に会ったのは亡くなる10か月前くらいで、一緒に食事をしながら楽しく会話をしたことを覚えている。子供達が皆社会人となり、夫と二人の生活は意外に楽しいというような話をしていた。とても幸せで充実した生活を送っていた彼女も進行性のガンで、ガンだと診断されてから2か月で亡くなってしまった。

彼女は入院してから闘病記を綴り始め、彼女の死後、遺族の方からその闘病記を読ませていただいた。私についての記述もあったからだ。全く違う人生を歩んだ彼女が、年下の私が悩み、もがき、迷いながら挑戦する様を応援してくれる内容だった。今でも時々、彼女に相談したいな、意見を聞きたいなと思うことがある。聡明で強く、優しい女性だった。

そしてもう一人、母と同世代の女性もガンで亡くなった。彼女は長い闘病生活を送っていた。ずっと入院していたわけでもなく、症状もかなり改善したこともあって回復祝いをしたこともあったが、70才で亡くなってしまった。知り合った頃は、彼女は自身の母親のガン闘病の介護で忙しくしていた。私も身内の介護で心身ともに疲弊していたし、孤独や絶望を感じたこともあったのだが、彼女の励ましやアドバイスで何とか乗り越えることができた。

彼女は明るく前向きで、自分がガンになっても動揺した姿は見せず、「ガン体質の遺伝ってイヤよねぇ」と言いつつ、冷静に闘病生活を送っていた。かつて何度もメールのやり取りをし、それらのメールはメールアプリに残っている。今でもメールを送れば、ユーモア交じりに元気づけてくれる返信を送ってきてくれそうな気がしてしまうが、彼女はもうこの世にいない。

亡くなった3人のことを考えつつ、私も死ぬならガンで死にたいと思う。余命を宣告された後、亡くなるまでの間に色々と準備ができそうだからだ。最期の日々は浮腫みや痛みで辛そうだが、家族や友人、知人に伝えるべきことを伝えることはできそうだ。

そして、いつも思う。死を前にして悔やまないように、今を精一杯に生きていこう。