殺人事件の本(2)
今読んでいるのはノンフィクションで、ある殺人事件の本。
被害者が生まれてから事件に遭うまでの人生について詳述されている。
まだ半分までしか読んでいないが、どこにでもいる真面目な女性が被害者で、最後は事件に巻き込まれて亡くなってしまう結末だと知っているのに、読むのが止められないほど引き込まれて読んでいる。
被害者の人となりは筆者が関係者にインタビューしてまとめているのだが、彼女が生きた証を残したいと取材に協力したのだろうか。
悩んで迷って、家族を大切にし、人生を精一杯真面目に生きていた女性が、何の落ち度もないのに犯人に狙われ、命を奪われるのかと思うと、あまりの理不尽さに怒りがこみ上げてくる。
この本を読み通し、被害者の人生を知ることが、彼女の弔いになればいいなと思いつつ、本を読んでいる。