Stacyの日記

時事ネタを中心に日常でふと思ったこと

入管でスリランカ女性が亡くなったこと

今年3月に名古屋出入国在留管理局の下で収容されていたスリランカ女性が亡くなった件、どういう経緯だったのか興味があってネットニュースを漁ってみた。

この女性は、在留資格を失ったがスリランカに帰国できず、入管に収容されていた。今年1月から体調を崩し、十分な手当てが受けられない中で3月に死亡したという。

持病があったのかと思ったが、そうではなく、彼女の支援者が「入管から仮放免を受けるために病気になった方が良い」と助言を受けて、飲食を止めて体調を悪化させたらしい。ハンガーストライキのようなものかもしれない。

入管側では、収容者の中には詐病で仮放免を勝ち取ろうとする人が多いことから、彼女も詐病ではないかと疑われ、なかなか手当してもらえなかったようだ。

入管側が収容者の体調管理を行わなかったことは批判され、早急に改善すべきだと思うが、支援者の助言も問題ではないだろうか。

制度の隙を突いていて違法という訳ではないが、入管収容所から仮放免を受けるために、体調を悪化させることを勧めるというのは、危ない賭けだと思う。仮放免を受けられない可能性もあるし、今回のように死に至る可能性もあるからだ。

彼女の支援団体は、入管の非を徹底して批判しているようだが、支援団体側も彼女の体調悪化の原因を作り、彼女の死に対して入管同様の重い責任があると思う。

亡くなったスリランカ女性は、支援団体の間違った指南と入管の管理不備によって亡くなったとしか思えない。

彼女の死を心から悼み、お悔やみ申し上げる。