Stacyの日記

時事ネタを中心に日常でふと思ったこと

誘拐された女子中学生

2年間失踪していた女子中学生が犯人から逃げて無事に両親の元へ戻ったというニュース。ネット上で記事をいくつも読み、ご両親や女子中学生の気持ちに思いを馳せた。被害を受けた女子中学生が心の傷を癒やし、これから幸せに満ちた人生を送れるようにと願う。
ネットで読んだ心理学者の文に、被害者は長期間逃げ出すことのできなかった弱い者ではなく、長い間希望を失わず機会をとらえて逃げ出すことのできたサバイバーだと書かれていた。ネット上の無責任な意見には、別に拘束されてた訳でもないのに逃げなかったのは彼女に逃げる意思がなかったからではないかといったものもあったが、こんな意見を被害者が耳にして、もっと早く逃げ出せなかった自分を責めるようなことがあってはならないと思う。
彼女のご両親がこの2年間、必死で娘を探していたことは私でも知っていた。地縁も何もなくても、時々ネットで話題になっていたからだ。家出のはずはないと語るご両親のメッセージには娘への深い愛情を感じ、こんな風に両親から愛されている娘は家出なんかしないだろうと思っていた。娘の方も両親から愛されて育ったことで、2年もの間、希望を失わずに脱出の機会を窺いながら強く生きることができたのかなと想像している。
拘束されている訳はないのに何故逃げなかったのか、集合住宅に監禁されていたのに何故大声を出して助けを呼ばなかったのかといった意見には、痴漢をされたとき声を出さない被害者の方に非があるかのような意見同様、非常に怒りを感じる。

今回助かった女子中学生が誘拐されたのは13才の時。横田めぐみさんが北朝鮮によって拉致されたのも13才の時。横田めぐみさんはもう50才を過ぎているが、今回の少女のようにご両親の元に返してあげたい。それにしても同じ誘拐事件なのに国家による犯罪だと、犯人が分かっていても被害者を取り戻すことができないことが歯がゆい。