Stacyの日記

時事ネタを中心に日常でふと思ったこと

障がい者大量殺人事件

神奈川県内の障がい者施設で元職員の20代の男性が、大勢の障がい者を傷つけ殺した。あまりにも痛ましい事件だ。

身内に老人介護施設にお世話になっている者がいるため、この事件が身近な事件に感じられた。しかも、その介護施設に入っている身内に対して、生きていることは苦痛なのではないかと考えてしまうことが多く、この犯人と自分の一部が重なっているようにも思った。

今回の事件を受けて、メディアでは識者と言われている人が、SNSでは多くの一般人が、様々なコメントをしている。そのコメントの中に、施設に入っている障がい者や老人は、死んだ方が本人も家族も楽だと考えるのは、健常者の傲慢さと独善だとする意見があって、ハッとさせられた。

老人介護施設に入っている身内が生きてて辛いのではないかという考えは、一見相手のことを思っているかのようでありながら、実は自分の欺瞞であり、年を取って弱ってしまった身内を見たくないという現実逃避であり、老人を抱えることの心理的負担から逃れるための方便なのかもしれない。

その身内が生きたいのか、死にたいのか、そんなことは分からないのだ。きっと本人は死にたいのだろうなどと忖度することは、自分の都合に沿った解釈でしかないのたろう。

その身内の寿命は、ただ天に任せるしかない。