文化を踏みにじる?
イタリアの名門サッカーチームが中国資本に買収されるというニュースを見た。ニュアンスとしては、イタリアの誇りといえる文化を、中国ごときに金で買われて屈辱だということだろうか?
1980年代後半のバブル期に、日本の不動産会社がニューヨークのロックフェラーセンターを買収して話題になった。そのニュースを伝える日本のマスコミは、金があるからといって、アメリカの誇りや象徴ともいえるビルを購入するのは下品ではしたないという論調だったと記憶する。私も同様の感想を持っていた。
他国の文化を買い叩く行為を卑しく感じる一方、経営難に直面している組織を救っているのも事実だ。
札束で頬を叩かれていると感じるのは屈辱だろうが、倒産を免れ、事業が継続されるのは喜ばしいことだろう。
文化を汚されたと感じることなく、他国資本の支援を受けられるとよいのに、と感じたニュースだった。