Stacyの日記

時事ネタを中心に日常でふと思ったこと

災害地のボランティア

今回の熊本地震は未だ揺れが止まっていないこともあり、当面は一般のボランティアは現地に来ないようにとのお達しがあったそうだ。緊急援助の経験が豊富なNPO以外は自粛が要請されている。善意があっても素人は足手まといなのだろう。

東日本大震災の時は、発生から3ヶ月後にボランティアに参加した。災害現場のボランティアに慣れていない人向けに、心得から禁止事項、作業の説明があって、素人でも足手まといにならないように考えられていた。参加してみて、素人を動かすには、それなりのリーダーを配置して、組織として機能させなくてはならないということを学んだ。

その素人集団で印象的だったのは、一流会社の社員が多かったことだ。どなたも意識が高く、仕事のやり繰りをして、有給休暇やボランティア休暇を取得して参加していた。私の周囲には中小企業に勤める人が多いが、彼らは被災地に関心があっても、有給休暇が取り にくかったりして現地でボランティアに参加するなんて無理だった。

ボランティアに行ける身分というがあるんだなと新しい発見をした気になった。良いことをして感謝され、周りからもボランティアに参加して立派だと賞賛される。その一方で、ボランティアに参加したくても、時間的にも立場的にも難しく、負い目を感じている人もいる。

東日本大震災のボランティアに参加して以来、ボランティアをする人達を特に褒め称えたり、崇め祀ったりしたくないと思うようになってしまった。