Stacyの日記

時事ネタを中心に日常でふと思ったこと

イデオロギー

大学生の途中まで、私はどちらかというと左翼的だったと思う。自民党政権は利権にまみれ、既得権益だけを守る悪だと思っていた。

それが変わっていったのは世間を知るようになってからだろう。1989年の消費税導入の頃から、実は日本のことを考えているのは自民党なのかもしれないと思うようになった。当時、消費税の導入について良いのか悪いのか分からなかったので、選挙に不利になっても自民党が消費税導入を推進するのはなぜなのか、野党が反対する理由はどんなものか知ろうとした。しかし野党は「消費税なんて払いたくないですよね」と感情に訴えるだけで、消費税を導入せずに国庫の財源不足に対応する策の提示は一切なかった。

こうした経験をいくつか経て、ノンポリで、思想的にはどちらかというと左翼的だったはずが、左翼的文化人の言動には醒めた視線を送るようになってしまった。

私の例が特殊だとは思わない。教育の現場で児童・生徒が教師のイデオロギーに感化されることはあると思うが、社会に出て現実を知ることで、その影響は薄れて行くような気がする。