Stacyの日記

時事ネタを中心に日常でふと思ったこと

パナマ文書

パナマの法律事務所から約40年分の秘密文書が流出して各国でニュースになっている。節税か脱税かグレーな部分が精査され、脱税だと判断されれば大スキャンダルだ。

脱税してもそのお金が国内消費に回るのなら、私は別に良いと思っている。しかし課税を逃れるために資金が海外に流出することは国内経済に全く恩恵がない。

例えば途上国で腐敗の激しい国では賄賂が横行して権力者に富が集中しがちだ。その富を国内で使うのであれば、好ましい形ではなくとも、トリクルダウンが起こり、雇用が生まれ、貧しい人にも収入の機会が与えられる可能性はある。

でも、権力者の得た富が、個人の蓄財のためにタックス・ヘイブンに流れてしまうと、庶民は資金が回るサイクルから排除されてしまう。

国の運営を担う政治家が自身の財産を国外に持ち出すことは、それが合法的であったとしても、国より個人を重んじる人だったのかなと思わせてしまう。政治家になったのは権力を得て蓄財することが目的だったのかと不信に思われても仕方がないと思う。